『口語聊斎志異』[第4話・捉狐]


第 04 话 <捉 狐> 

有个叫※孙翁的人,平时很有胆量。有一天,他正躺着休息,在似睡非睡之间,觉得有个※东西爬到床上来,接着就觉得整个身子摇摇晃晃,像腾云驾雾一般。孙翁心里想:“奇怪!这是怎么回事? 难道我被※狐狸精施法魇住了吗?”

※孙翁…『聊斎志異』の原典では、作者・蒲松齢の姻戚にあたる伯父とされている。
※东西…人や動物を軽視したり嫌悪をこめていう。ここでは、狐の化け物をさす。「狐狸精」に同じ。
※狐狸精…狐の化け物。色っぽく自堕落な女を罵る語として用いられる事が多い。「狐狸」は中国では、キツネの意で用いられ、キツネとタヌキの意では用いられない。『聊斎志異』445話のうち、「狐狸」に関するものが63話ある。

(狐 る)

剛胆で知られている孫翁という名の人物がいた。ある日、昼寝をしてうつらうつらしていると、何かが寝床の上へよじ登ってくるような気配がしたかと思うと、体全体が雲や霧に乗ったようにゆらゆら揺れるのを感じた。孫翁は心の中で、「不思議だ!これは一体全体どういうことだ。まさか狐の化け物に取り憑かれて術を掛けられ、うなされているのではないだろうか」と思った。

他眯着眼偷偷一看,有个黄毛,绿嘴,猫样大小的动物,正从脚那边过来,好像怕孙翁警觉似的,像蛇那样蠕动爬行,慢慢靠近了孙翁的身边。这时孙翁清楚地感觉到,那东西爬到足上,足瘫;爬到腿上,腿软。就在那东西刚要爬到腹部的一刹那,孙翁倏地坐了起来按住了它,捉住了它的脖子。那东西急得直叫唤,就是走不了。孙翁连忙把妻子唤来,用绳子打个活结拴了它的腰,然后抓住两个绳头笑着说:“听说你变化多端,今天我倒要看看你如何变化。”

孫翁が目を細めて盗み見ると、黄色い毛に緑色の口をした猫ぐらいの大きさの動物が足のあたりからやって来た。まるで孫翁が目を覚ますのを恐れて蛇がもぞもぞと這いずるかのように、ゆっくりゆっくりと孫翁の体に近づいてきた。この時、孫翁はそいつが足の上を這いずると足が痺れ、股の上を這うと股がぐにゃりとなるのをはっきりと感じた。そいつが腹に這い上がってきた瞬間に、孫翁は急いで起き上がって押さえつけ、首根っこを捉えたのだった。すると、そいつは急にけたたましい鳴き声を上げたが、どうやっても逃げることはできなかった。孫翁は急いで妻を呼んで、そいつの腰を蝶結びでくくりつけてから、縄の両端をしっかりとつかんで笑いながら、「お前は化けるのがうまいと聞いているが、今日はお前がどんな化け方をするか見てやるわい」と言った。

  话音刚落,那东西忽然把肚子一缩,变得像笔管一样细,几乎把绳子脱去。孙翁大吃一惊,急忙用力捆时,那东西又忽然把肚子一鼓,变得碗口一样粗,再使动绳子也勒不下去;稍一松手,就又变细了。孙翁怕它逃走,就吩咐妻子赶紧把它杀掉。妻子慌忙四下搜寻,不知道刀放在了哪里。孙翁把头向左一扭,给妻子指示放刀的地方,再等回过头来,手里就只剩下了绳子套,那东西早不知跑到哪里去了。

その言葉が終わるか終わらないうちに、そいつはたちまち腹をへこませて、筆の軸のように細くなり、もう少しで縄から逃げ出すところだった。孫翁はびっくり仰天して、あわてて力いっぱい縛り直した。するとそいつはたちまち腹をふくらませてお椀のように太くなった。孫翁が再び縄を締め直したのだが、状況は悪くなる一方であった。少しでも手を緩めるとまた細くなってしまうので、孫翁はそいつが逃げるのを恐れて、すぐに縛り付けて殺すように妻に言いつけた。妻は慌ててあたりを捜したのだが、刀がどこに置いてあるのかわからない。孫翁が左の方をちょっと向いて、妻に刀のありかを教えて再び向き直ったところ、手の中に縄が丸く垂れ下がっているばかりで、そいつは早くもどこかに逃げ去っていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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